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サカタのタネ、次の100年へ

代表取締役社長
坂田 宏

サカタのタネは2013年、創業100周年という記念すべき区切りの年を迎えることができました。ご愛顧いただきました皆さまには厚く御礼申し上げます。

当社の創業者 坂田武雄が、横浜で苗木の輸出を業とする坂田農園を起こしたのは、まだ明治の香りが残る1913(大正2)年でした。その後、当社は朝日農園、坂田商会、坂田種苗、サカタのタネと名前は変わりましたが、種苗一筋に邁進してきました。

これまでの100年は、二度の世界大戦や関東大震災など、さまざまな困難を経験し、当社にとっても決して平坦な道ではありませんでした。しかし、創業者が掲げた「品質・誠実・奉仕」という社是のもと、常に「今までにないもの」をつくり上げ、供給していくというチャレンジ精神を忘れずに歩んで参りました。

現在、自然環境は地球規模で大きく変動し、世界経済は停滞期に入る一方、新興国といわれる国々では人口の増加が続き、食糧問題が深刻化するなど、私たちを取り巻く環境は激しく動いております。しかし、「花は心の栄養、野菜は体の栄養」であり、花と野菜は生きるための原動力となります。私たちのつくり出すタネが、人々の暮らしに果たす役割は変わることはありませんし、むしろ、ますます重要になってくるでしょう。タネを通じて人類の課題を克服し、世界に寄与することは、これまでも、そしてこれからも当社の変わらぬ使命です。

創業100年を機に、サカタのタネのグループスローガンを「PASSION in Seed」といたしました。これは、タネにかける私たちの思いを表したものです。

これからの100年も決して平坦ではないでしょう。環境変動や人口増加への対応、生物多様性の保全、より高いレベルでの安全・安心の確保、野菜の機能性向上など取り組むべき課題は数知れません。しかし、サカタのタネグループは、これからの100年も、情熱をもってこれらの課題にチャレンジし、皆さまのより豊かな暮らしに貢献してまいります。

今後も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。