サカタのタネが研究開発した新しい品種をはじめとする商品は、サカタのタネの大切な知的財産(知財)です。莫大な努力と時間、研究費を投じて創出される無形の財産を守るべく、自社および他社の知的財産の重要性を理解し、尊重するとともに、有効に活用すべく、時代に即した知的財産活動を実施しています。
知的財産の重要性
新しい品種や発明など、知的財産を生み出すためには多額の研究費のほか、莫大な努力が必要となります。それら知的財産が勝手に模倣されることにより損失が発生しないよう、各国で知的財産を生み出した者を保護する知的財産制度が設けられています。
サカタのタネは各国の知的財産制度にのっとり、品種登録、特許登録、商標登録などさまざまな観点からの知的財産の保護(知財ミックス戦略)に努めています。これにより研究開発を中心としたサカタのタネの事業活動を守り、企業価値・収益へ貢献しています。
サカタのタネの知的財産保護
サカタのタネが長年行ってきた研究や育種の成果として、新しい技術や品種が生まれたとき、他社の模倣行為や侵害行為からこれらを守るため、自社の知的財産について最適な管理を行い、国際的・長期的・多面的な視野で自社権利の保護に努めています。
自社権利の保護には、特許や品種登録を活用する保護方法のほか、ノウハウによる保護方法などがあります。また、サカタのタネの知的財産は農林水産知的財産の特殊性も有するため、保護方針を総合的に判断し、製品の特性やビジネス環境に適した権利保護を行うことが重要となります。
農林水産知的財産の特殊性の例
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花や野菜のよい品種は30年以上使われるなど、特許出願・品種登録による保護期間(出願から20・25年)より製品寿命が長い場合がある。
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ノウハウによる保護は秘密性が保たれていなければならないが、圃場(畑)で栽培するため、製品の性質上、完璧な秘匿が難しい。
知的財産の尊重
サカタのタネでは知的財産の自社権利の保護に努めるとともに、他社権利の尊重にも努めています。他社がどのような知財を保有しているのか、よく確認し、侵害しないように努めることが重要と考えています。他社の登録された知財財産権を侵害しないことのみならず、他社の秘密情報(遺伝資源や親系統などを含む)を法律上・契約上認められた範囲を超えて使用しないことなどを徹底し、他社権利の侵害防止に努めています。
意図せずして他社権利を侵害してしまった場合であっても、権利者からの損害賠償請求や、該当する品種(商品)の販売中止といった事業上の損害が発生します。さらに、企業イメージの失墜や経営への重大な影響が発生することも懸念されます。サカタのタネでは、このようなことがないよう、他社権利の尊重の取り組みをサカタグループ全体で推進しています。
知財に関する約束
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我々は、他社の権利を尊重し、第三者の知財を侵害するような行為がないよう、万全の注意を払い行動します。
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我々は、自社の権利を尊重し、自社の知財に対する保護と活用を積極的に行います。
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我々は、自社の知財を侵害するものに対して、断固たる態度で対応し、将来に渡って我々の知財を侵害しようとする者が現れないよう活動することを約束します。