サカタのタネは、ダイコンの新品種『冬馬力』(ふゆばりき)=写真上=の種子を2019年6月下旬から、
『春の守』(はるのかみ)=写真下=の種子を、2019年8月上旬から発売します。
『冬馬力』は特に肥大性に優れる晩抽性※1品種で、一般地の「早春どりトンネル栽培」に加えて、露地またはマルチ栽培の「越冬どり」の2つの作型での栽培が可能です。ダイコンが太りにくい厳寒期の栽培でも他品種に比べて10日~2週間程度早く収穫できます。
ダイコン『冬馬力』の特徴
『冬馬力』は千葉県などの一般地のダイコン産地で10月下旬~11月上旬に播種し、2月~3月下旬に収穫する「早春どりトンネル栽培」に加えて、9月末~10月上旬に播種し、1月~3月中旬に収穫する「越冬どり」にも向いており、2作型の栽培が可能です。また、鹿児島県などの暖地のダイコン産地で10月下旬~11月上旬に播種し、2月に収穫する「越冬どり」に適しています。
肥大しにくい厳寒期でも抜群の肥大性を有することが特長で、他品種に比べて10日~2週間ほど早期収穫が可能です。厳寒期収穫で問題となる肩こけになりにくい性質があります。また、晩抽性があるため、越冬および早春どりダイコンの課題である抽だいのリスクを抑えることができます。吸い込み性で曲がりが少なく、そろいが良いので作業性にも優れています。
肉質は緻密でみずみずしく甘みがあり、肉質・外観ともに高品質です。首色はやや淡く、青首内部が青肉になりにくく純白で、生食のほか加工にも適しています。
『冬馬力』は第64回千葉県野菜品種審査会(ダイコン)で1位および農林水産大臣賞、第69回全日本野菜品種審査会(ダイコン)で1等特別賞を受賞しています。
ダイコン『冬馬力』の作型図
ダイコン『春の守』の特徴
『春の守』は千葉県などの一般地のダイコン産地で1月中旬~2月下旬に播種し、4月中旬~5月中旬に収穫する「春どりトンネル栽培」に加えて、9月下旬~10月上旬に播種し、12月中旬~3月上旬に収穫する「越冬どり」にも向いており、2季どりの栽培が可能です。また、鹿児島県などの暖地のダイコン産地でも10月下旬に播種し、2月~3月中旬に収穫する「越冬どり」に加えて、12月中旬~1月に播種し、3月下旬~5月上旬に収穫する「春どりトンネル栽培」に適しており、こちらも2季どりが可能です。
厳寒期でも肩こけしにくく、また、極晩抽性のため春どりでも抽だいのリスクを抑え、安定して生産することができます。吸い込み性で曲がりが少なく、そろいが良いので作業性にも優れています。
肉質は緻密でみずみずしく甘みがあり、肉質・外観ともに高品質です。首色はやや淡く、青首内部が青肉になりにくく純白で、生食のほか加工にも適しています。
ダイコン『春の守』の作型図
ダイコン『冬馬力』、『春の守』種子の規格、価格、発売時期
商品名 |
規格(袋) |
希望小売価格(税抜) |
発売時期 |
---|---|---|---|
冬馬力 |
800粒入り |
1,400円 |
2019年6月下旬 |
冬馬力 |
8,000粒入り |
13,800円 |
2019年6月下旬 |
冬馬力 |
5,000粒入り |
10,300円 |
2019年6月下旬 |
春の守 |
800粒入り |
1,500円 |
2019年8月上旬 |
春の守 |
8,000粒入り |
14,500円 |
2019年8月上旬 |
春の守 |
5,000粒入り |
10,850円 |
2019年8月上旬 |
※1 晩抽性:
花芽を付けるための抽だい(ちゅうだい=トウ立ち)が遅い性質のこと。
※2 吸い込み性:
根菜の栽培時に根が地上部に浮き上がらず、地中にもぐる性質のこと。
※3 肩こけ:
ダイコンの抽根部(地上に抜き出ている部分)が厳冬期に太りにくくなり、肩の部分が細くなること。
※4 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
※5 ペレットシード(pelet seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形がふぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。