株式会社サカタのタネは、花事業の成長戦略の1つとして、野菜苗生産大手のベルグアース株式会社(愛媛県、山口一彦代表取締役社長)と業務提携し、その一環として、花苗生産子会社「株式会社長野セルトップ」(長野県、深澤誠代表取締役社長)の花苗生産事業をベルグアース社に譲渡します。主にトルコギキョウ苗の安定供給のための新たな技術開発と今後の生産規模拡大を狙うものです。譲渡日は7月1日を予定しており、生産設備などを譲り渡します。
このたびの業務提携と長野セルトップ社の花苗事業の譲渡は、当社の花事業の主要戦略品目であるトルコギキョウビジネスを拡大していくために、さらなる苗の供給体制の確立を目指してきた当社と、経営の多角化のため野菜苗事業のみならず花苗事業にも進出したいベルグアース社との方針が合致したものです。当社の花品種の育種開発および苗生産の技術とノウハウ、ベルグアース社の育苗全般に及ぶ技術と生産基盤との相乗効果により、より効率的で高品質な花苗生産を実現していきます。
具体的には、今後、ベルグアース社は、長野セルトップ社の生産設備と技術、ノウハウなどを引き継ぎ、トルコギキョウ苗の安定生産と規模拡大を図ります。生産された苗を当社に専売することで花苗ビジネスの基盤を整えていきます。当社は、トルコギキョウをはじめ、そのほかの花の品目も視野に入れながら技術移転を図り、花苗事業においてベルグアース社との連携を深めていく考えです。
高度な育苗技術力と生産供給力を有するベルグアース社と協業していくことで、トルコギキョウ苗をはじめとする花苗の安定供給、今後の需要の拡大に対応できる生産体制を構築していきます。