サカタのタネは、収量性、食味、作業性に優れるバイカラータイプのスイートコーン新品種『ゆめのコーンビッグ85』の種子を2020年1月上旬より発売します。

スイートコーン『ゆめのコーン®ビッグ85』の画像

『ゆめのコーンビッグ85』は、当社が長年販売しているバイカラーのスイートコーン「ゆめのコーン」の次世代品種です。従来品種と比べて重量のあるスイートコーンを播種から約85日で収穫できます。また、穂のそろいもよいので収量性が高く、食味にも優れます。スイートコーンの出荷では1本あたりの重さ(穂重)が重要で、大きな青果物のほうがより多くの箱数を出荷でき、生産者の収入増につながります。試作産地からも「先端不稔※1が少なく、太りもよい」、「既存品種より収量が安定する」、「食味もよい」といった品質や収量などに関する評価を多くいただいています。

また、『ゆめのコーンビッグ85』は発芽、生育がそろい、草丈も比較的コンパクトなので、作業性にも優れる品種です。加えて日持ちがよく、収穫適期が長いので、扱いやすいという特長もあります。さらに、天候などその年の栽培状況にも左右されにくく、比較的安定して生産できます。
 
スイートコーン『ゆめのコーンビッグ85』の種子の希望小売価格※2は200粒袋590円、2,000粒袋5,500円で、3年後の売上目標金額は5,000万円です。全国の種苗店、JAを通じて販売します。
 

スイートコーン生産拡大に期待 『ゆめのコーンビッグ85』

 天候不順や労働力不足など、野菜生産の現場は数々の難題に直面しています。スイートコーンも例外ではなく、当社は「安定生産」でき、「収量性の高い」品種開発に取り組んでまいりました。

『ゆめのコーンビッグ85』は生産者の収益向上に貢献できます。また、農業経験が浅い新規就農者にも向く品種です。
当社は「ハニーバンタム®」や「ゴールドラッシュ」など、スイートコーンを代表する品種を多く世に出し、現在もスイートコーンの種子でトップシェアを誇ります。『ゆめのコーンビッグ85』のような作りやすく安定して収量性が高い品種を開発することは、当社のシェアだけでなく、スイートコーンを生産する意欲を高め、日本のスイートコーン生産向上に貢献できると期待しています。

スイートコーン『ゆめのコーンビッグ85』の作型図

スイートコーン『ゆめのコーンビッグ85』の作型図

※1 先端不稔:先端に実が入らない状態。先端不稔の幅が2cmを超えると青果物の品質ランクが下がり生産者の収益性が悪くなる。
※2 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。