サカタのタネは、発色が早く計画的な出荷が可能で、草姿がコンパクトになるちりめん系ハボタンの新品種、『ドレス レッド』=写真=を開発し、種子を発売します。

『ドレス レッド』は、花(色が付き鑑賞される葉の部分)が縮れるちりめん系のハボタンで、花色(葉の色)は鮮やかな赤色、草丈約20センチ、株張り約35センチです。近年の不安定な秋の気候でも発色が安定し、色のりがよいことが特徴です。

ハボタンは正月の風物詩として人気がありますが、11~12月の出荷時期に十分に発色していない株は出荷ロスとなるため、発色の安定性が非常に重要視されます。『ドレス レッド』は、その点で生産者が安心して栽培することができ、計画的な出荷に貢献できます。

また『ドレス レッド』はまとまりのよいがっちりとした草姿が特徴です。花壇苗では流通や市場のニーズから、コンパクトな草姿が好まれます。そのため、生産者は大きくなりすぎないようにわい化剤を使用しますが、『ドレス レッド』はわい化剤を使わなくても草姿がまとまる特徴があります。わい化剤を使うと色のくすみや発色部分が狭くなることがありますが、こうした心配もなく、高品質なハボタン苗を生産できます。

『ドレス レッド』の希望小売価格は、フィルムコート種子1,000粒入り3,000円(税抜)です。2020年5月から発売を開始し、全国の種苗店、JAルートを通じて販売します。

発色のよさと見応えのある花

ハボタンは「名古屋ちりめん系」「大阪丸葉系」「東京丸葉系」、さらに「切れ葉系」「照葉系」など多様なタイプがありますが、「ちりめん系」は古くから親しまれており、ハボタンの代名詞的な存在として根強い人気があります。

『ドレス レッド』には従来のちりめん系の品種にはない花色(葉の色)の鮮やかさがありますが、これは色そのもののよさに加えて、発色部分が広いことに由来します。ハボタンの花色(葉の色)をくすませ、発色部分を制限してしまう要因の1つがわい化剤の使用ですが、『ドレス レッド』はコンパクトにまとまる草姿のためわい化剤を使用する必要がなく、品種本来の特性を発揮しやすいです。見応えのある鮮やかな花色(葉の色)は、従来のちりめん系のイメージを払拭する新しさと目を引く存在感があります。

なお、こうした点が評価され『ドレス レッド』は第60回および第63回全日本花卉品種審査会で1等特別賞を受賞しています。

『ドレスレッド』(中央)は他社品種(右、左)と比べて中心部の色が鮮やかで発色部分が広いため、存在感がある(わい化剤未処理、2015年11月3日撮影)

ラインアップ(3色3品種)

品種

花色(葉の色)

ドレス レッド

鮮やかな赤色

ドレス スノー

白色

ドレス ピーチ

ピンク色

ハボタン『ドレス レッド』の作型図

※ 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。