サカタのタネは、八重咲きでコンパクトな草姿のアネモネ『ポルト ダブル』=写真=シリーズの種子を発売します。

『ポルト ダブル』シリーズはコンパクトな草姿と八重咲きの豪華な花を併せ持ったシリーズとして人気があります。同シリーズは、これまで球根苗のみの販売でしたが、生産者からのニーズに対応し、種子の販売を開始します。種子は球根苗と比べると出荷までの栽培期間は長くなりますが、1株あたりのコストが抑えられるため、より経済的な栽培が可能になります。

今回発売するのは、『ポルト ダブル スカーレット』『同 ホワイト』『同 オーキッド』『同 ピンク』『同 ブルー』の全5色の種子です。草丈約15cm、花径9~10cmで、1つの株から次々と花が立ち上がり、冬から春にかけて15~20本の花が咲きます。また、従来の品種よりも葉がよく茂り、株がまとまるため、植えた際に土が見えにくく、花壇や寄せ植えで使いやすいのが特徴です。各色をミックスにした複数株植えなどにも活用できます。

またアネモネは寒さにも強く、無加温で早春に出荷することができるなど、省エネ栽培ができる品目でもあります。人気品種である『ポルト ダブル』シリーズの種子発売により、生産者の栽培方法の選択肢が増え、市場全体が活性化し、早春の園芸シーンが今まで以上に盛り上がっていくことを期待しています。

アネモネ 『ポルト ダブル』シリーズの種子の希望小売価格は、クリーンシード1袋1,000粒入り12,000円(税抜)です。2020年5月から発売を開始し、全国の種苗店、JAルートを通じて販売します。

早春の園芸とアネモネの楽しみ方

地中海沿岸が原産のアネモネは、古くから園芸用草花としてヨーロッパなどで親しまれてきました。日本でも早春の花として根強い人気があります。

冬から早春にかけて花の咲いたポット苗を植え付けると、花が次々と立ち上がり、春までの間、長期間にわたり楽しめます。

関東などの温暖地(一般地)で気温が氷点下を下回ることもあるこの季節は、花材が少ない季節です。アネモネはこうした季節に存在感のある花を咲かせるため、園芸店やホームセンターの担当者が園芸売り場をつくるためには欠かせない品目の1つとなっています。

消費者にとっても、鮮やかな色彩や少し高さがとれる特性は人気が高く、この時期の寄せ植えや花壇などのメイン花材として扱われることも多いです。また同シリーズは、赤色や白色の定番色に加えて、『ポルト ダブル ピンク』=写真=、『同 オーキッド』など、かわいらしい花色を備えており、寄せ植えの幅を広げられます。

なお、病害も発生しづらく寒さにも強いので、安心して栽培できることも特徴の1つです。

寄せ植えイメージ

アネモネ『ポルト ダブル』シリーズのラインアップ(5色5品種)

品種

花色

ポルト ダブル スカーレット

鮮やかな赤の花色、中心部は白色

ポルト ダブル ホワイト

白色で中心部は薄い緑色

ポルト ダブル オーキッド

紫がかったピンク色

ポルト ダブル ピンク

温かみのあるピンク色

ポルト ダブル ブルー

ビロード状のツヤがある鮮やかな青紫色

アネモネ『ポルト ダブル』の作型図

※ 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。