サカタのタネは大協技研工業株式会社(本社:神奈川県座間市、代表者:大山 純平、以下大協技研)が販売するプロ向けの黄色粘着式捕虫シート『ラスボスRタイプ』の園芸初心者を含む趣味家向け規格(5枚入り)を当社オリジナル商品として販売します。

 
一般的に捕虫シートはコナジラミのような病害をもたらす微小な害虫を捕らえる資材です。害虫の駆除やどのような虫が捕獲できたかによって虫害の発生を素早く察知し、対策を立てることに使います。『ラスボスRタイプ』の最大の特徴は、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)による「虫には色の境目(光のコントラスト)を目指して飛ぶ習性がある」の研究結果から、ひし形模様を規則的に配置したデザインとしたことです。その結果、従来製品の約1.6倍※1といった高い捕虫力を発揮し、プロの生産者から高く評価されています。また、紙製のため廃棄も容易2であり、環境問題に対応した商品であることも高く評価されています。
 
虫害はプロの現場だけではなく、家庭菜園、ガーデニングでも問題になっています。虫の被害拡大を抑えるには早めの防除や被害が出始めた際の初動が重要ですが、とりわけ園芸初心者は植物に何らかの変化があってもその原因を特定することは難しく、手遅れとなってしまうケースが多くあります。『ラスボスRタイプ』を使えばどのような虫が発生しているか視認することができ、その後の対策に役立ちます。
 
『ラスボスRタイプ(5枚入り)』の希望小売価格※3は400円(税抜)、2021年2月下旬より全国のホームセンター、オンラインショップを含む当社通信販売、直営店サカタのタネ ガーデンセンター横浜で販売します。

『ラスボスRタイプ』の使用方法

『ラスボスRタイプ』の画像
家庭菜園などでの使用方法

現物写真

家庭菜園などでの使用方法

虫の習性を利用、『ラスボスRタイプ』の捕虫力

 従来の単色捕虫シートでは、シートの周縁部分に虫が集まってつくことがよく知られていました。SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の研究で、虫は色の境目(光のコントラスト)を目指して飛ぶことが分かり、さらに研究を重ね、図のひし形を決まった専有面積で配置することで捕虫力は従来品の約1.6倍となりました。

 
『ラスボスRタイプ』は内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム「次世代農林水産業創造技術」の一環で、兵庫県農林水産技術総合センター、国立大学法人浜松医科大学、大協技研にて共同開発された商品です。独自の観点からの研究成果が評価され、「第17回 2020年“超”モノづくり部品大賞『ものづくり生命文明機構理事長賞』」※4を受賞しています。

植物の葉がモデルのひし形図形

在宅で注目が集まる虫害対策

当社は従来『ラスボスRタイプ』をプロ向けに取り扱っていましたが、ホームセンターなどから趣味家向けに少量規格での販売の要望があり今回商品化に至りました。こういった趣味家向けの要望の背景には、1)2020年は新しい生活様式の広がりの中で趣味として園芸を選択する人が増えた、2)従来の園芸ファンも、家にいることが増えたため普段より病虫害による植物の変化に気づきやすくなった—ことがあると考えています。捕虫力の高い『ラスボスRタイプ』が初心者を含む園芸ファンの虫害対策に役立つことを期待しています。

※1 大協技研工業株式会社の従来製品比
※2 大量に廃棄する場合は各自治体の処理基準に従ってください。
※3 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
※4 主催:モノづくり日本会議/日刊工業新聞社

2021年2月15日修正