サカタのタネは、世界的ロングセラーのジニア「プロフュージョン」シリーズの新品種として、『プロフュージョン ダブルレッド』(=写真=)の種子の販売を開始します。
「プロフュージョン」シリーズは、1999年にジニアの種間雑種※1として当社が世界で初めて商品化した、花壇、鉢物用の草花で、発売以来ジニアの定番品種として世界中で広く親しまれています。
『プロフュージョン ダブルレッド』は、八重咲きで濃い赤の花色を持つ品種です。ジニアでは赤系は需要の高い花色で、そのカテゴリーの中にはスカーレット(オレンジがかった赤)、チェリー(濃いピンク)などがあります。中でも濃い赤色は需要の高い花色ですが、特に種間雑種のジニアでは開発の難しい色です。当社では長年にわたる育種によって花色の改良を重ね、今回、種間雑種の八重咲きジニアでは世界で初めて濃い赤の花色を持つ品種を開発しました。同品種は世界2大花き品評会とされるヨーロッパのフロロセレクト※2でも「種間雑種の八重咲きのジニアでは初の、安定した濃い赤の花色を持つ品種※3」と評価され、「Novelty」(入賞、2022年の受賞品種として2020年に発表)を獲得しています。
また、『プロフュージョン ダブルレッド』は鮮やかな花色であることに加え、シリーズの中では花が大きいため、華やかで目を引く品種です。従来、種間雑種のジニアにおいて、赤色の品種は高温や低日照条件下で花色が淡くなりやすい性質がありましたが、『同 ダブルレッド』は濃い赤色を安定して保ちやすいことも特徴です。
『プロフュージョン ダブルレッド』の希望小売価格※4は、生産者向けの種子(営利販売用)は1袋1,000粒入り6,160円(税込)です。全国の種苗店、JAなどを通じて2022年2月上旬より販売します。園芸愛好家向けの種子は当社直営店ガーデンセンター横浜およびオンラインショップを含む当社通信販売で限定販売します。ガーデンセンター横浜では2022年1月上旬より販売、通信販売では2021年11月下旬から受注を開始し、12月下旬より順次発送します。価格は1袋約10粒入り220円(税込)です。
ジニア『プロフュージョン ダブルレッド』の販売ルート、形態、価格、販売開始時期
販売ルート |
形態 |
価格(税込) |
販売開始時期 |
---|---|---|---|
【営利販売向け】 |
種子(1,000粒入り) |
6,160円 |
2022年2月上旬 |
【園芸愛好家向け】 |
種子(約10粒入り) |
220円 |
2021年11月下旬受注開始 |
【園芸愛好家向け】 |
種子(約10粒入り) |
220円 |
2022年1月上旬 |
ジニア『プロフュージョン』シリーズ作型図
※1 種間雑種:
同じ属の、異なる種の両親の間にできた雑種のこと。
※2 フロロセレクト(Fleuroselect):
1970年に創設された花きの審査会で、エントリーされた品種をヨーロッパ各地で新規性、実用性を評価し、受賞品種を決定するもの。エントリーの条件が厳しいことから、各社厳選し自信作のみを出品している。フロロセレクトの受賞は品種開発者にとって誇りであるだけではなく、新品種の普及という営業的な面においても大きな効果があるとされている。
※3 “First doubled flower with deep red color in Zinnia hybrida. More stable and deeper red colour.”フロロセレクトウェブサイトより(原文ママ)。
https://www.fleuroselect.com/awarded-varieties/variety/profusion-double-red/
※4 価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。