サカタのタネは、世界2大花き品評会と評される米国の「オール アメリカ セレクションズ※1」(AAS)、欧州の「フロロセレクト※2」(FS)でゴールドメダルを受賞したジニア『プロフュージョン レッドイエローバイカラー』(=写真=)の種子の国内販売を開始します。一つの品種がAAS、FS共にゴールドメダルを受賞したのは業界全体で17年ぶりであり※3、同品種は業界内でも高い注目を集める品種です。
『プロフュージョン レッドイエローバイカラー』の花色について
ジニア『プロフュージョン』シリーズ作型図
※1 オール アメリカ セレクションズ(All-America Selections):
1932年に発足した、花や野菜の優良新品種の選定や普及を行う非営利機関。アメリカ、カナダの一般園芸愛好家に対し新しい花壇用花材を紹介、普及することを目的に活動しており、世界の主要な種苗会社が競って新しい育成品種を出品する、園芸業界で最も権威のある業界団体である。北米大陸の大学、植物園、種苗会社など数十カ所で栽培試験され、結果の優秀なものについて入賞品種が決定されるもので、「花のオリンピック」ともいわれる。実生系花、栄養系花、果物/野菜、多年草の4部門があり、さらに2021年から実生系花・栄養系花・果物/野菜の3部門ではエントリーを露地か鉢、または両方を選べるようになった。賞には北米全域で高く評価された場合に贈られる「National Winner」と特定の地域で高く評価された場合に贈られる「Regional Winner」がある。ゴールドメダルについては「National Winner」から特に優れたもののみを選出するため、該当がない年も多い。また、顕著な品種育成を行いAASの受賞品種として花壇苗向け種苗産業に大きな影響を与えた育種家に対して贈られる「ブリーダーズ・カップ」もある。
※2 フロロセレクト(Fleuroselect):
1970年に創設された花きの審査会で、エントリーされた品種をヨーロッパ各地で新規性、実用性を評価し、受賞品種を決定するもの。エントリーの条件が厳しいことから、各社厳選し自信作のみを出品している。フロロセレクトの受賞は品種開発者にとって誇りであるだけではなく、新品種の普及という営業的な面においても大きな効果があるとされている。
※3 AASは2021年の受賞品種として、FSは2022年の受賞品種として、それぞれ2020年に発表。
※4 種間雑種:
同じ属の、異なる種の両親の間にできた雑種のこと。
※5 価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。