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ポンポン咲きでは珍しいグラデーションカラー2品種の種子を、生産者向けに発売
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アスターの栽培において深刻な被害をもたらす萎凋病に強く、安心して栽培できる
サカタのタネは、ポンポン咲きのアスター「あずみ」シリーズに『あずみ トップブルー』=写真上= 『同 トップローズ』=写真下=の2品種を追加し、種子を営利生産者向けに2月16日(水)から販売開始します。アスターは中国原産のキク科の草花で、日本には江戸時代に渡来したと言われています。以来お盆の供花としてキクとともに高い需要を誇り、直売所での引き合いも強い品目です。またパック花やフラワーアレンジメントの花材、ウェディングの装花など使用用途も広がっており、現在では年間を通じて流通している重要な切り花の一つです。「あずみ」シリーズは中生高性、花径は約5~5.5cmで、スプレー状のまとまった草姿(ほうき立ち)になる品種です。その丸くかわいらしい花形から供花以外での需要も高く、アスターの栽培において深刻な被害をもたらす萎凋病※1に強いため、安心して栽培いただけます※2。
『あずみ トップブルー』『同 トップローズ』は、ポンポン咲き品種では珍しい“トップ”カラーで、花の中心から花弁の先(トップ)にかけて、それぞれブルー・ローズのグラデーションとなります※3。両品種は、シリーズの中でも特に萎凋病に強いため育てやすく、草丈もとれ、また『同 トップブルー』はキクには遺伝的にない青系の花色で、アスターのさらなる需要喚起に貢献すると期待しています。
『あずみ トップブルー』『同 トップローズ』の希望小売価格※4は、種子20ml袋(約4,800粒)4,400円、5ml袋(約1,200粒)1,500円です。全国のJA、種苗店を通じて、2022年2月16日(水)から販売します。
アスターで圧倒的なシェアを持つサカタのタネ
当社はアスターの品種開発を、60年以上前から開始しました。
1978年には、萎凋病耐病性に優れ、今日まで「アスターの定番品種」として国内外で評価されている「松本」シリーズを発表。さらに、従来のアスターのイメージから脱却し、用途の可能性を広げた「ステラ」シリーズも開発し、「あずみ」シリーズも含めた当社アスターの市場シェア(国内切り花向け種子)は約70%(自社推定)と圧倒的な強さです。
アスターは、切り花向け需要だけでなく、趣味園芸家がタネから栽培する品目としても人気です。当社は今後も、皆さんに喜んでいただけるアスター品種を開発してまいります。
「あずみ」シリーズ ラインアップ(9色9品種)
品 種 |
花 色 |
---|---|
あずみ トップブルー |
紫青色のグラデーション |
あずみ トップローズ |
桃赤色のグラデーション |
あずみ ライトピンク |
やさしく明るい桃色 |
あずみ スカーレット |
鮮やかな紅色 |
あずみ ローズ |
桃赤色 |
あずみ ローズピンク |
濃い桃色 |
あずみ ホワイト |
白色 |
あずみ ライトブルー |
涼しげな空色 |
あずみ ブルー |
紫青色 |
『あずみ トップブルー』『同 トップローズ』の作型図
※1 萎凋病(立ち枯れ):フザリウム菌(カビの一種)によって引き起こされる土壌伝染性の病害。発生すると株全体が枯死してしまい出荷不能となる。連作すると土壌中のフザリウム菌密度が高まるため、数年間は同じ場所で栽培することを避ける。
※2 ただし、フザリウム菌による病害発生を避けるため、連作は避けることを推奨。
※3 咲き進むと単色に近くなるため、適期収穫を心がける。
※4 価格は全て希望小売価格(税抜き)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。