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鮮やかな濃紫色、内部まで紫色の発色がよい
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正円球で、締まりがよく、高品質な青果を安定収穫可能
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紫キャベツの中では比較的外葉が強く、栽培しやすい中早生品種
サカタのタネは紫キャベツの新品種『レッドブライト』の種子を2023年1月上旬から営利生産者向けに発売します。
紫キャベツは、緑色の一般的なキャベツに比べると外葉が少なく生育力が弱いため、(1)病害や湿害などの栽培環境ストレスに敏感、(2)株張りが弱く、玉が小玉になる-など、栽培がやや難しいことが課題となっています。『レッドブライト』は、中早生クラスの紫キャベツの中では比較的外葉が多く、外葉の強さと早生性のバランスに優れた品種です。外葉の枚数が多く強健であることから、環境ストレスにも耐えやすく、適切な株間で定植することで玉が十分に肥大し、正円球で締まりのよい高品質な青果を安定的に収穫することができます。
食卓に鮮やかな彩りを添える紫キャベツは、色のよさも求められます。『レッドブライト』は鮮やかな濃紫色で、内部まで紫色の発色がよい品種です。
『レッドブライト』は現在販売中の当社の紫キャベツ品種「レッドルーキー」の後継品種として開発されました。「レッドルーキー」の形質を引き継ぎながら改良を加えているため、品種の切り替えもスムーズにできます。試作産地でも青果の品質のよさなどが評価され、今回種子の販売を決定しました。
紫キャベツ『レッドブライト』の種子の希望小売価格※1は1袋2,000粒入り4,950円(税込)、ペレット種子※21缶5,000粒入り15,840円(税込)で、全国のJA、種苗店を通じて2023年1月から発売します。
食卓を彩る紫キャベツ
紫キャベツは日本各地で栽培され、通年で市場に出回っています。その青果は、緑色の一般的なキャベツと比べるとスーパーなどの店頭で見かける機会は多くありませんが、サラダ用のカット野菜などに取り入れられています。
また、SNSの普及などにより、カラフルでフォトジェニックな料理などが注目されており、サラダの彩りなどに紫キャベツは欠かせないものとなっています。また、ハロウィーンやクリスマスなどの行事食に重宝される例もあります。
『レッドブライト』は鮮やかな濃紫色で、内部まで紫色の発色がよいことが特長です。この紫色は健康によいとされるポリフェノールの一種であるアントシアンによるものです。サラダやピクルスにすると鮮やかな紫色の美しさを生かせます。特に酢と組み合わせることで紫色がより鮮やかになります。
紫キャベツ『レッドブライト』作型図
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価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
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ペレット種子:(pelleted seed):コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。