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サカタのタネから植物工場にも適するリーフレタスの新シリーズが登場
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『オーバーヘッド』など特長の異なる6品種をラインアップ
サカタのタネは、水耕栽培にも土耕栽培にも適するリーフレタスの新シリーズ『カンピオーネ』の6品種の種子を営利生産者向けに発売します。
植物工場は閉鎖空間(コンクリート製の建物など)や、半閉鎖空間(温室、ビニールハウスなど)で高度な環境制御と生育予測により野菜等を生産する施設で、主に水耕栽培が行われます。近年の不安定な気候などを背景に、次世代型農業として注目を集めています。
植物工場に代表される水耕栽培では、カルシウムが葉先まで届きにくいことによる生理障害「チップバーン」が問題となっています。また、赤色系のリーフレタスは閉鎖型の植物工場のように完全人工光で栽培する場合、色が鮮やかに出にくい、水耕栽培で色が抜けてしまう、という問題もあります。生産者によっては、効率よく生産サイクルを回すために生育の早さが求められる場合や、一度に多くの株を育てるため密植できる立性の草姿が求められる場合もあります。『カンピオーネ』シリーズは品種によって「チップバーンへの強さ」や「色の濃さ」、「生育の早さ」など特徴があり、生産者の栽培環境、課題に合わせた品種を提案できます。また、同シリーズは水耕栽培のほか、土耕栽培でも使うことができます。
『カンピオーネ』シリーズは『オーバーヘッド』(左上)『バイシクル』(中央上)『グリーンループ』(右上)『レッドループ』(左下)『グリーンウォール』(中央下)『レッドフィード』(右下)の6品種で、種子の希望小売価格(※1)は下記の別表通りです。全国のJA、種苗店を通じて2023年11月下旬から発売します。
太陽光利用型植物工場の可能性
一般的に知られる植物工場とはコンクリート製の建物の中でLED照明を使って葉物野菜を栽培する、「完全人工光型」植物工場です。植物工場はこれ以外にも「太陽光利用型」と言われる温室等の半閉鎖環境で太陽光の利用を基本として、雨天・曇天時の補光や夏季の高温抑制技術等を用いる施設もあります。
太陽光利用型植物工場への参入には、近年苗生産者のような従来青果物を生産していなかった業者の参入があります。苗生産者はハウスや温室などを使って野菜や花の苗を生産していますが、苗生産のない時期のハウスの有効活用、周年雇用確保のため、時期を限定して水耕栽培レタスを栽培するケースが見られます。特に人手不足が深刻である今、従業員を周年雇用できる体制は重要であり、すでにハウス等を持っている事業者の太陽光利用型植物工場への参入は今後もありうると考えられます。
『カンピオーネ』シリーズなど葉菜類は果菜類に比べて栽培期間が短いため、このような農閑期等に期間を限定した栽培にも向きます。
『カンピオーネ』シリーズ 価格(税込)、特徴
※いずれもペレット種子5,000粒入り缶
『オーバーヘッド』 |
『バイシクル』 |
『グリーンループ』 |
『レッドループ』 |
『グリーンウォール』 |
『レッドフィード』 |
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価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
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バタビア系:フランスやオランダを中心としたヨーロッパで一般的な非結球レタスの一種。フリル状で歯切れがよく、苦みが少ないのが特長。