株式会社サカタのタネ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:坂田宏)の子会社である Sakata Seed Iberica S.L.U.(本社:スペイン王国、バレンシア州バレンシア県、以下「Sakata Seed Iberica」)は、2024 年11 月19 日にアンダルシア州アルメリア県で新本社建設の起工式を開催しました。日本の中前隆博駐スペイン大使、ビカル市のアントニオ・ボニーリャ市長、当社代表取締役の坂田宏が出席し、新本社の重要性や可能性について語りました。
イベントでは、当社社員や関係者の祝福のメッセージを「ベストウィッシュボックス」に入れ、新本社の成功を願いました。坂田宏は「このアルメリアという、最もダイナミックな種子市場において次のステップを踏み出す時が来ました。新本社はイノベーションの新たな拠点となり、チーム間の協力を促進し、将来の大きな進展と成果をもたらすと確信しています」と述べました。
また、中前大使は「人口増加や地球温暖化の課題に取り組む上で、サカタが果たす役割は重要になっていきます。スペインと日本の良好な関係がこの新本社建設プロジェクトを支えています。この取り組みに貢献している皆さんに心からの感謝と敬意を表します」と強調しました。
アルメリアという地域は、今日のヨーロッパの種苗産業において最も重要な市場の一つです。そのような中で、この新本社はサカタグループのビジネス戦略において重要な拠点となります。トマト、ペッパー、キュウリ、ズッキーニ、メロンなどの品種開発を行います。
ビカル市のアントニオ・ボニーリャ市長は「サカタの本社プロジェクトのように、多くの園芸関連企業が集積しているおかげで、アルメリア地域は世界的に重要な知識と研究の拠点の一つとなっています。サカタがアルメリアでの本社建設にあたり、ビカル市を選ばれたことを誇りに思います」と述べました。
最後に、Sakata Seed Iberica のゼネラルディレクターであるハビエル・ベルナベウは「29 年前のサカタのスペイン現地法人設立以来、ここに至るまでの道のりは決して容易ではなく、多くの思い出があります。アルメリア研究農場の設立は、重要なマイルストーンでしたが、今、私たちにとって重要なのは過去ではなく未来です。未来はまだアイデアの段階ですが、今この『タイムカプセル』に新本社への私たちの希望を込めて、未来に敬意を表したいと思います」と述べました。
これらのメッセージとともに、出席者と Sakata Seed Iberica 社員は「ベストウィッシュボックス」に自分たちの願いを投函しました。この箱は密封され、記念碑の中に納められました。
新本社は2026年に竣工の予定です。