
サカタのタネは、形がよく栽培の安定性と結球性に優れた玉レタスの新品種「ターンオーバー」の種子を、2025年6月から発売します。本品種は第73 回全日本野菜品種審査会で1等特別賞、輸出・国際局長賞を受賞しています。晩抽性品種なので抽苔が遅く在圃性に優れ、かつゆっくり結球するため出荷時期を調整しやすいことが特長です。「ターンオーバー」は早生品種で、温暖地・暖地の秋冬採りと春採りに加え、高冷地・冷涼地の夏採りに向いています。また、偏円形の青果なので箱詰めのしやすさにも優れます。サリナス系で葉肉が厚いため、豪雨などで生じる葉の傷みの被害が少なく、輸送性にも優れ、日持ちもよいです。さらに、長雨後の急な強光下で葉が日焼けをして色が白くなる白化やしおれが起きにくい性質もあります。レタス根腐病レース1、2と黒根病に加え、べと病に耐病性(※1)があります。総じて生育を管理しやすい品種で、生産者は安定して高品質なレタスの青果を出荷することが可能です。
「ターンオーバー」の希望小売価格(※2)はペレットシード缶5,000粒入り13,090円(税込)で、全国の種苗店・JAを通じて販売します。
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1 抵抗性と耐病性:当社は病害を抑える性質をその程度により「抵抗性」と「耐病性」という言葉で表しています。発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくく安定したものに「抵抗性」を用いています。「抵抗性」は基本的には発病しませんが、発病を助長する厳しい条件や病原菌のレース分化・変異により発病する場合もあります。「抵抗性」に比べ発病条件の影響を受けやすいが、感染しても発病の程度が軽かったり、栽培する上で問題になりにくいものには「耐病性」を用いています。
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2 価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
■安定した形状と濃緑の青果
肋(縦に走っている太い葉脈)の形が整っており、青果の形状も安定しているため、青果を傷つけることなく収穫が可能で効率もよいです。また、球色はレタスの中でも特に濃緑でテリがあり、店頭でのパフォーマンスにも優れています。これらの特長も安定した高品質な青果の出荷に貢献します。

■「ターンオーバー」と「ブルラッシュ」の比較
当社では従来品種に比べて耐病性や形状、出荷安定性に優れた結球レタスの品種群「セレブレーション」シリーズを2014年に立ち上げ積極的に展開しており、本品種の追加でラインアップは計8品種となります。当シリーズの中には「ターンオーバー」と同じく早生品種の「ブルラッシュ」があります。それぞれ以下の通り異なるメリットがあり、生産者は自身の栽培方法や好みに合わせ、2品種を使い分けることができるようになりました。
① 収穫時期の違い
「ターンオーバー」は「ブルラッシュ」よりも3-5日収穫が遅くなります。その分、ゆっくりと結球し在圃性に優れ、結球性にも優れます。早く収穫したい場合は「ブルラッシュ」、収穫スケジュールにゆとりを持たせたい場合は「ターンオーバー」というように、生産者のニーズに応じて選択できます。
② べと病への耐病性
近年、レタス産地で課題となっているべと病に対して、「ターンオーバー」は耐病性を持ち、安定出荷に貢献します。ただし、降雨量が多くべと病が発生しやすい時期には予防と防除も重要です。
③ 青果のサイズ
「ブルラッシュ」と比較し、「ターンオーバー」はやや小ぶりのサイズで生育します。
左:「ブルラッシュ」
右:「ターンオーバー」
ブルラッシュよりも過肥大せず、結球性の高い「ターンオーバー」
【栽培概要】
・長野県南佐久郡南牧村
・6月下旬播種、7月中旬定植、8月25日撮影(2020年)

■「セレブレーション」シリーズについて
「セレブレーション」とは、アメリカンフットボールのゲームでタッチダウンした選手がその喜びを表現するパフォーマンスです。当社では従来の品種に比べ、耐病性や形状、出荷安定性に優れる結球レタスの品種群を「セレブレーションレタス」と冠しました。
