株式会社サカタのタネ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:坂田宏)は、ブラジル子会社Sakata Seed Sudamerica LTDA.(本社:ブラジル、サンパウロ州ブラガンサ・パウリスタ市、以下、サカタ・シード・スダメリカ)を通じて、ブラジルでタマネギの研究開発と種子生産および販売を行うタマネギ専門種苗会社Agritu Sementes Ltda.(本社:ブラジル、サンタカタリーナ州イトゥポランガ市、以下、アグリトゥ・セメンテス)を買収しました。2025年7月1日付で同社の全株式を取得し子会社としました。取得金額は6,300万ブラジルレアル(約16.7億円)です。

「アグリトゥ・セメンテス」はタマネギ専門の種苗会社です。特にブラジルのタマネギ主要産地の一つであるサンタカタリーナ州を中心に品質の高い種子を供給し、地域に密着したビジネスを展開してきました。同社は優れた種子生産技術や販売ルートなどが強みであり、同州で生産された青果物は市場からも高い評価を受けています。

タマネギ種子は世界的に大きな市場がある野菜の一つです。ブラジル国内ではトマト種子に次ぐ第2位の巨大な市場となっており(※)、サカタ・シード・スダメリカにとっても主要な品目の一つです。当社は、今回の買収により、種子の売上増加およびプロダクトポートフォリオの強化、研究開発の加速、種子生産技術の向上など多方面にわたる効果を見込んでおります。ブラジルを中心に当社のタマネギのビジネスを総合的に強化することで、今後、南米全域での存在感を発揮してまいります。

  • 当社推計