農園芸資材バイオスティミュラント「RODALGO(ロダルゴ)」

株式会社サカタのタネ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:加々美勉)は、農薬大手のUPL Limited(本社:インド、CEO:Jai Shroff、以下UPL社)のグループ会社であるアリスタ ライフサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:カノウ ダニエル ケンジ、以下アリスタ社)と新しい農園芸資材バイオスティミュラント(以下BS)「RODALGO(ロダルゴ)」を開発し、2026年1月8日より受注開始、1月下旬以降順次出荷予定です。「RODALGO」は2024年6月に販売を開始したBS資材「GAXY」(ギャクシー)に続く、アリスタ社との共同開発の第2弾商品であり、日本では当社の専売になります。

本商品は、アジア諸国で商業用に養殖された熱帯産海藻である、紅藻類を原料に用い、UPL社独自の製法でカラギナン由来の多糖類、自然由来のカリウムなどの機能性成分を抽出し、濃縮した自然由来のBS資材です。「RODALGO」に含まれるカラギナン由来の多糖類は作物のコート(保護)、高温乾燥下での品質保持、棚持ち性向上に寄与し、同商品に含まれる他のBS成分には、光合成を活発化させ、収量、食味を向上させるなど、生産者の課題に対し広く活用できます。生産者は、播種から生育前半期には肥料吸収を改善し成長を促進する従来品の「GAXY」を、生育後半期から収穫直前にはコーティングにより高温乾燥などから作物を守り、棚持ち性を向上させる「RODALGO」を使用することで、栽培の各ステージでの生育に必要な成分の吸収を最適化し、品質向上が見込まれます。他社商品と比べ、少量(希釈倍率:葉面散布 2,000~5,000倍、土壌灌注1,000~2,000倍、無人航空機8~16倍)で効果を発揮する(※1)ため、コストパフォーマンスにも優れ、一般的な国内の海藻系BSと比べると、価格を約1/2~1/4に抑えられると想定しております(各メーカーの適用倍率を基に当社が試算)。

日本の農業現場では猛暑や日照不足、肥料価格の高騰、世界では高温乾燥、低日照、塩害など、栽培環境が厳しくなっています。BS資材は、植物生理に作用し、根の活性化、栄養吸収効率向上などにより、収量や品質の向上に寄与するため、市場が拡大しています。BS資材の原料の多くは鉱物や自然由来(共に枯渇資源になる可能性が高い)であり、持続可能性や環境負荷などの課題がある一方、「RODALGO」は養殖して作られた資源から有効成分を抽出しているため、大量に収穫しても再び養殖・収穫が可能で、環境負荷が少ない特長を備えています。当社は、本商品を通じて、国内生産現場の課題の持続的な解決に貢献してまいります。

RODALGO」の価格(※2)は1リットル16,500円(税込)です。全国の種苗店、農業資材店、JAなどを通じて営利生産者向けに販売します。

  1. カリウムを含有しているため、農薬混用は制限があります(酸性剤は可。他の農薬については試験で確認中です)。

  2. 価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

国内での施用事例

ホウレンソウ

RODALGO」散布区は、葉が大きく、波面の光沢も強い(=写真右=)

無処理

 「RODALGO」を散布

調査日:2025年11月20日
調査場所:栃木県
調査内容:「RODALGO」を2025年10月下旬に散布し、2025年11月20日に状態を確認。 
希釈倍率:5,000倍

  • 当社調べ

パンジー

通常の栽培時、「RODALGO」散布区は、株が引き締まり、花が大きい(=写真左=)
3日間無灌水の乾燥状態においても、「RODALGO」散布区は、萎れない(=写真右=)

左:無処理 右:「RODALGO」を散布 

左:無処理 右:「RODALGO」を散布  

調査日:2025年11月25日
調査場所:神奈川県
調査概要:「RODALGO」を2025年11月13日、および20日に散布し、2025年11月25日に状態を確認。 
希釈倍率:5,000倍

  • 当社調べ

海外での施用事例

スイカ

RODALGO」散布区は果実内部の割れが少なく、棚持ちが向上し(=写真=)、収量が増加した 

収量の比較データ

  • 無処理:4.9トン/ha

  • RODALGO」を散布:5.2トン/ha  

調査場所:タイ
調査概要:「RODALGO」を2025年3月14日から10日おきに全3回散布した。
希釈倍率:1,000倍
散布液量(希釈後):1回あたり500リットル/ha

  • アリスタ社調べ

トマト

RODALGO」散布区は、果実の硬さ、果汁含有量、糖度を維持している(=表=) 

果実の硬さ
(プローブを押し込む力÷プローブ断面積)

果実の含有量
(果実量÷果実重×100)

糖度
(糖分質量÷果実質量×100)

RODALGO」を散布  

6.74(kgf/㎠) 

73.50(%)

3.8(°Bx)

無処理区

5.50(kgf/㎠)  

71.17(%)

3.4(°Bx)

調査場所:インド
調査概要:「RODALGO」を15日おきに全3回散布した。
施用量:1回あたり1.5リットル/ha

  • アリスタ社調べ

アリスタ ライフサイエンス株式会社 マーケティング本部長 田中 栄嗣

「株式会社サカタのタネ様との協業における新たな成果として、共同開発第2弾となるBS資材『RODALGO』の発売をご報告できることを心より嬉しく思います。UPLグループは、『持続可能な農業の未来を創造する』という使命のもと、農業従事者の皆様に貢献することを目指し、チャレンジを続けております。このたび、農業分野において比較的に新しい素材である紅藻を原材料とした資材の製品化に成功いたしました。『RODALGO』は、環境ストレスへの対応や収穫物の品質向上といった課題解決に寄与する、環境に優しいBS資材です。私たちは、この製品を通じて、農業に携わる皆様に新たな価値をご提供できると確信しております」 

株式会社サカタのタネ 常務執行役員 国内営業本部長 齋藤 弘佳

 「当社は、品種の開発とともにBS資材による生産現場の課題解決に取り組んでまいりました。2024年には当社BS資材のフラッグシップ商品として、アリスタ ライフサイエンス株式会社様との共同開発商品『GAXY』を販売開始しました。非常に高い反響と関心が示され、さまざまな作物の各ステージでご愛顧いただき、その効果を実感いただいております。さらに両社の共創が進み、このたびユニークな素材から開発された『RODALGO』を発表いたしました。速効性が高く、良品生産のサポートに寄与いたします。当社の商品開発方針は、『利用者にとって経済的価値が認められる価値提供』としております。今後もさらなるBS資材の共同開発に取り組んでまいります。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします」