
サカタのタネは、ソラマメ「多空の春(おおぞらのはる)」(※1)(=写真=)を開発し、2026年7月上旬より営利生産者向けに種子を発売します。本品種は、冬から春にかけての急激な寒暖差に強く、強健に生育し、収量が安定して高いことが特長です。ソラマメの旬である春に、多く収穫できることから「多空の春」と名付けています。
ソラマメは、発芽直後から低温感応でき、低温状態を一定期間経た後、気温上昇とともに急速に成長し花芽を形成する、種子春化型の植物です。一方、生産現場では、越冬中のダメージと冬から春にかけての急激な気温変化に順応できず、着莢数の減少や莢と豆の肥大不足が発生し、収量が大きく低下することが課題でした。
「多空の春」は、急激な温度変化への適応と高い収量性の確保を目標に、当社が研究開発した品種です。本品種は、強い耐寒性と草勢を持っているため、越冬時の低温による障害から早期に回復し、春の気温上昇期に安定して生育します。そのため、従来品種と比較して、1株あたりの着莢数が多く、莢と豆の寸法・重量ともに一回り大きく育ちます。加えて、3粒入りの莢が多いため多収が見込めます。
「多空の春」は中早生品種で、トンネル栽培、露地栽培など作型適応性が広く、温暖地での秋まき春どり、寒冷地での春まき夏どりができます。また、夏に発根させた種子を冷蔵コンテナで保管し、低温を経験させることで、暖地での夏まき冬どりにも対応できます。
国内でソラマメの生産量が減少傾向の中、当社は「多空の春」を通じて、ソラマメの収量向上に貢献し、市場への安定供給を実現することで、より多くの消費者にソラマメに親しんでいただくことを期待しています。
同品種の価格(※2)は、1袋1dl入り957円(税込)、1袋1L入り8,800円(税込)です。全国の種苗店・JAルートを通じて販売します。
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本品種は品種登録出願中です。当該品種の権利状況はサカタのタネウェブサイト(https://www.sakataseed.co.jp/ip/)でご確認ください。多空の春 品種登録出願中 品種名:SAKFAV001 海外持出禁止(農林水産大臣公示有)
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価格はすべて希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
1株に大きな莢を多くつけるため、収量性が高い
「多空の春」は、1株に3粒入りの大きな莢を、安定的につけます。
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当社調べ

調査日:2025年4月11日 調査場所:鹿児島県
一つ一つの房が大きく、大粒の豆を安定的に実らせる
「多空の春」(=写真右=)は、従来品種と比較して、莢と豆のサイズが一回り大きくなる特性があります。
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当社調べ

左:従来品種 右:「多空の春」
調査日:2022年5月20日 調査場所:神奈川県