よく咲くペチュニアバカラiQプラム

サカタのタネは、雨に強く、開花性に優れた実生系ペチュニア「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズに、赤紫色で中心部に濃紫の網目模様が入るユニークカラー品種『よく咲くペチュニア バカラiQ プラム』を追加し、種子を営利生産者向けに本格販売します。

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズは、当社が2019年に発表したペチュニアシリーズです。花径約7cm、草丈約30cm、株張り約40~50cm※1。従来の実生系ペチュニアより雨に強く、梅雨から夏にかけても安定して花を咲かせ続ける品種で、従来のペチュニアのイメージを一新する可能性を持ちます。特に雨への強さや連続開花性が求められる公園などの植栽現場から高い評価を頂いています。

新色『プラム』は同シリーズのピンク系「ストロベリー」、ブルー系「オーシャン」に続く、花弁に網目模様が入るユニークカラー品種です。特徴的な網目模様の花弁を持つ品種は人気が高く、『プラム』の追加によりシリーズのカラーバリエーションの充実度が大きく向上しました。同色の追加によってより植栽現場を中心に「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズが使われ、雨への強さなど画期的な特徴を持つ同シリーズの魅力がさらに広がることを期待しています。

『よく咲くペチュニア バカラiQ プラム』の希望小売価格※2は、各品種ペレット種子※31,000粒入り2,640円(税込)です。全国のJA、種苗店を通じて、2022年5月から本格販売します。


雨に強く夏の暑さにも強い、連続開花性に優れる「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズ

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズの特徴は、1)雨に強く、梅雨から夏にかけて充実した花を咲かせる、2)ポットパフォーマンスとフィールドパフォーマンスの両立—などです。これらは雨よけが難しく、なるべく1株で大きなスペースをカバーしたい植栽において特に重要な特徴で、発売以来植栽現場を中心に高く評価されています。長梅雨と猛暑で多くのペチュニアの植栽現場で花が咲きにくくなる、株のボリュームが落ちてしまうなど不具合が発生する中、同シリーズは雨による花の傷みに強く雨後の回復力に優れ、暑さにも強い点で特に高い評価を頂きました。

また、同シリーズはタネから生産する実生系品種であり、挿し木などで生産する栄養系品種と比べて一般的に1ポット当たりのコストを抑えられます。従来雨に比較的強いペチュニアには栄養系品種が多く、多数の株を使う現場ではコスト面が課題となっていましたが、同シリーズは雨の強さなど性質面、実生系であることのコスト面、2つのメリットを兼ね備えた品種です。

従来品種と「バカラiQ」の降雨前後の比較
上:降雨前日(5/30)、下:降雨2日後(6/2)
2018年 掛川総合研究センター

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズのラインアップ(10色10品種)

品種

花色

よく咲くペチュニア バカラiQ プラム

赤紫色で中心部に濃紫の網目模様

同 ブルー

濃い青紫色

同 ブラッシュピンク

中心部が白色で、外側に向けてピンク色のグラデーションがかかる

同 パープル

鮮やかな赤紫色

同 レッド

鮮やかな赤色

同 ローズ

明るいピンク色

同 ストロベリー

鮮やかなピンク色で中心部に濃い網目模様

同 ピンク

淡いピンク色

同 ピンクモーン

周縁部が淡いピンク色で中央部が白色

同 オーシャン

淡い青紫色で中心部に濃い網目模様

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズの作型図

よく咲くペチュニア「バカラiQ」シリーズの作型図

※1 生育環境により異なります。

※2 価格は全て希望小売価格(税込)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

※3 ペレット種子(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。