「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズに待望の白色系品種追加

サカタのタネは、雨に強く、開花性に優れた実生系ペチュニア「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズに、待望の白色系品種『よく咲くペチュニア バカラiQ シルバーホワイト』を追加し、営利生産者向けの種子を2023年3月上旬から本格販売します。

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズは、当社が2019年に発表したペチュニアシリーズです。花径約7cm、草丈約30cm、株張り約40～50cm^※1。本シリーズは従来の実生系ペチュニアより雨に強く、梅雨から夏にかけても安定して花を咲かせ続け、従来のペチュニアのイメージを一新する可能性があります。特に雨への強さや連続開花性が求められる公園などの植栽現場から高い評価を頂いています。

新色『シルバーホワイト』は同シリーズ初の白色系品種です。花の中心部に濃紫の網目模様が入り、咲き始めの花弁はほんのり淡いラベンダー色を帯び、咲き進むと白色になります^※2。ほかにはない魅力的なニュアンスカラーで、花弁にツヤがあるのも特徴です。

白色系品種は植栽でも人気のある重要色であり、カラーバリエーションの面でも市場からの要望が高い花色です。雨に強く、開花性に優れた「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズへの『シルバーホワイト』の追加によって、梅雨から夏にかけ美しく咲き続ける白色系品種として、主に植栽現場での利用を期待しています。

同品種の希望小売価格^※3 は、ペレット種子^※4 1,000粒入り2,640円（税込）です。全国のJA、種苗店を通じて、2023年3月上旬から本格販売します。
 

雨に強く夏の暑さにも強い、連続開花性に優れる「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズ

従来品種と「バカラiQ」の降雨前後の比較
上：降雨前日（5/26）、下：降雨翌日（5/28）午後
2021年 掛川総合研究センター

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズの特徴は、1)雨に強く、梅雨から夏にかけて充実した花を咲かせる、2)ポットパフォーマンスとフィールドパフォーマンスの両立—などです。これらは雨よけが難しく、なるべく1株で大きなスペースをカバーしたい植栽において特に重要な特徴で、発売以来、植栽現場を中心に高く評価されています。長梅雨と猛暑で多くのペチュニアの植栽現場で花が咲きにくくなる、株のボリュームが落ちてしまうなどの課題が発生する中、同シリーズは雨による花の傷みに強く、雨後の回復力に優れ、暑さにも強い点で特に高い評価を頂きました。

また、同シリーズはタネから苗を生産する実生系品種であり、挿し木で苗を生産する栄養系品種と比べて一般的に1ポット当たりのコストを抑えられます。従来、雨に比較的強いペチュニアには栄養系品種が多く、多数の株を使う現場ではコスト面が課題となっていましたが、同シリーズは雨への強さなど特徴面、実生系であることのコスト面、2つのメリットを兼ね備えた品種です。

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズのラインアップ（11色11品種）

「よく咲くペチュニア バカラiQ」シリーズの作型図

1. ※

   生育環境により異なります。

2. ※

   栽培環境や時期により、発色の濃淡が異なります。

3. ※

   価格は全て希望小売価格（税込）です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

4. ※

   ペレット種子（pelleted seed）：コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。