
表彰式の様子(左:農林水産省 輸出・国際局長 杉中 淳 氏、右:当社代表取締役会長 坂田 宏)
サカタのタネは、2026年4月17日に、赤坂インターシティコンファレンスにて開催された、令和8年度「知財功労賞」表彰式にて、「令和8年度農林水産・食品分野における知的財産権制度活用優良企業等表彰」の「輸出・国際局長表彰」を受賞しました。
本表彰は、農林水産・食品分野において知的財産の保護・活用により、事業経営を発展させた事業者などを国が表彰する制度で、昨年度に続き、今年が2回目の開催です。
当社は、花と野菜の新品種を創出する研究開発型企業です。新品種開発にあたり、育種材料となる遺伝資源の一部を資源国の行政機関などと共同で探査・研究しています。また、育種した品種の中でも、継続的に国内外で販売する品種をグローバルで統一したブランド名称で展開する戦略をとっています。
今回、資源国との連携にあたり、当社が一方的にメリットを享受するのではなく、資源国への利益の配分、遺伝資源の探索・評価ノウハウの提供などにより、生物多様性条約に沿って双方に利益のある関係を構築し、持続可能な国際遺伝資源開発体制を確立した点が評価を受けました。加えて、遺伝資源を使用して育種し、グローバルで統一のブランド名を設定した品種に関して、名称とロゴマークの無断使用を商標権で、品種の無断利用を育成者権で制限し、違法増殖や模倣品を防ぐ仕組みを構築したことも評価されました。当社は今後も、地域、品種に応じて、特許権、意匠権、商標権、育成者権などの複数の制度を組み合わせることで知的財産の保護内容を補完する「知財ミックス」なども戦略的に活用し、より強固に品種およびブランドを守りつつ、グローバルでの遺伝資源探索により新品種の開発を推進してまいります。
<受賞コメント>
このたびは、「令和8年度農林水産・食品分野における知財功労賞 輸出・国際局長表彰」を賜り、誠に光栄に存じます。当社は、グループ全体の知財管理体制の強化に継続して取り組み、各国・各地域における事業活動を支える基盤の整備を進めてまいりました。これからも、当社は世界に笑顔と健康をお届けすべく、「花は心の栄養、野菜は体の栄養」というメッセージを掲げ、農園芸業界の発展に寄与し、世界中のお客様やサプライヤーから信頼される種苗会社を目指してまいります。
当社の遺伝資源開発モデル
当社は、インドネシアおよびアルゼンチンと共同で遺伝資源の探索・評価を行い、双方に利益のある関係を構築しています。

サカタのタネの遺伝資源開発モデル
当社のインドネシアでの遺伝資源探索・評価事例
当社がインドネシア政府と共同で探索した遺伝資源を活用して開発した「サンパチェンス」は、統一ブランド名でグローバルで販売しており、高く評価されています。全世界での累計販売数は7億株を超えており、今年で発売20周年を迎えます。

インドネシアでの遺伝資源の共同探索・評価の様子
当社グループ全体の知的財産管理体制の仕組み
当社は、「知財ミックス」戦略による品種・ブランドの保護に加えて、秘密管理ポリシーおよび知的財産に関する知識・考え方をグループ全体で統一するための知財冊子である「IP Global Booklet」を多言語で作成しグループ内に配布しています。

知財冊子「IP Global Booklet」(日本語版)の表紙