アボカドをタネから育ててみよう

半分に割ったアボカドと、アボカドのタネを水耕で発根させている様子

アボカドを調理するたびに、タネが面倒だな、とか、もったいないな、と思う方もいるのでは。そんな方はぜひ、園芸の扉をたたいてみてください。温度と水の交換にさえ気を付ければ、比較的簡単に根や芽がでます(寒さに弱いため、その後の成長は、難易度が高いです)。楽しいですよ。

アボカドの発根方法

アボカドのタネのお尻を3mm程度の厚さに切り、表皮をむき、プラスティックカップなどの水耕で発根する手順を表した画像

(1)アボカドからタネを取り出した後、タネをよく洗い、発根を促すため、タネのお尻を厚さ3mm程度のところでスライスする。
(2)タネの表皮をむく(タネを乾燥させてしまうと表皮をむくのが大変なので、1の工程の後にすぐ作業する)。
(3)プラスティックカップやペットボトルなどを活用して、図のようにタネのお尻を水につける。
(4)小まめに水替えを行い、自然にタネが割れ、根が出てきたら土に植える。

アボカド(クスノキ科)

アボカド(クスノキ科)

大きさはピンポン玉くらい、質感はボーリングの球のような、存在感たっぷりのタネ。最近はキッチンでもおなじみのアボカドです。ゴツゴツした外皮の風情から、和名では「鰐梨(ワニナシ)」、また高い栄養価とまろやかな食味から「森のバター」とも呼ばれています。原産地はメキシコ、南アメリカです。健康ブームなどを背景に普及し、その輸入量は1990年ごろから2020年の30年の間に約24倍と急増(2020年の輸入量は約79,560トン、横浜税関調べ)。定番の食材となりました。

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