現在、企業をむしばみ、時に危地に追い込むさまざまなリスクが増大しています。自然災害による直接的なリスクはもとより、IT関連のセキュリティーリスク、人権の拡大に伴うリスク、SNSを起点としたレピュテーションリスクなど……。まず、これらのリスク発生を最小限に抑えるための従業員教育から始まって、万が一の発生に備えた危機管理委員会、BCP委員会の設置、外部に向けての各種ポリシーの提示など、重層的な施策でリスクに備えています。

リスク管理体制

サカタのタネは、当社および国内関係会社が被る損失または不利益を最小限とするために危機管理マニュアルおよびBCP(事業継続計画)を整備し、「危機管理委員会」および「BCP委員会」を中心とするリスク管理体制を確立しています。
平常時におけるリスク管理としてのBCP委員会は、サカタのタネグループの業務執行に関して、a.天候変動、b.事業展開地域の地政学的および社会制度的変革、c.研究開発、d.知的財産権侵害、e.安全性、f.財務、g.従業員の犯罪・不祥事、h.災害・事故等の各種リスクについて、情報収集、分析および評価を行い、社内規定、危機管理マニュアル、BCP等を立案して当社取締役会に提案することとしています。
BCP委員会は、教育・啓蒙活動の実施により、リスク発生の防止を推進することとしており、各種リスクへの適切な対応を行っています。
なお、リスクが顕在化した場合は、危機管理委員会が危機管理マニュアルに従い、当社社長を対策本部長とする危機管理対策本部を立ち上げ、その指揮のもとに迅速な対応を行うこととしています。

社内規則の整備と従業員教育の実施

パワハラ・セクハラ発生防止に関するもの、種苗法などの表記義務遵守に関するもの、情報漏洩防止に関する社内規則などを整備し、また、それぞれについて講習会や従業員研修など学びの機会を設けることで、従業員のリテラシーを高めて、リスクの発生を未然に防いでいます。
また、SNSの利用に関してはポリシーを設けて社外にも公表し、実際の利用に際しては利用部門で運用細則を作成し、SNSでの投稿に端を発するレピュテーションリスクの最小化に努めています。