東日本大震災の年に誕生した中学生が、詩から生まれた歌に出会い、素晴らしい演奏が聴衆に届けられ見事コンクールで表彰されたといううれしいお便りをいただきました。震災を知らない中学生が被災後へ思いをはせ、想像力を働かせて、感性を磨き成長しています。誰かの心に寄り添い、自分の分をしっかり生きていこうと語ります。まさに希望です。

震災からもうそんなに時が経過したことに改めて驚きます。今年の3・11に私はみなさんの演奏を聴きながらいつの間にか明日への希望の分量が増えていることに気がつくことでしょう。

私たちが取り組んでいるプロジェクトが確実に手渡され、日本中の人々大切に届いています。ヒマワリという希望が確実に人々の心に根を張り、今なすべき大切なことに気づかせてくれています。人から人へ、手から手へ。この活動が途切れることなく継続していること、そのことが希望です。今年も心を込めた花をたくさん咲かせましょう。

2026.1.13 大越桂

大越 桂さんプロフィール

1989年、宮城県仙台市生まれ。819グラムの未熟児で誕生し、重度脳性まひ、未熟児網膜症による弱視など、重度重複障害児として過ごす。
9歳頃より周期性嘔吐症を併発、障害の重度化により医療管理が必要になる。13歳で気管切開により失声し、筆談による「言葉のコミュニケーション」を始めた。2004年12月ブログ「積乱雲」を開設。2007年「第4回One by Oneアワード/キッズ個人賞」(日本アムウェイ主催)を受賞。同年、宮城県立名取支援学校高等部卒業。著書に『きもちのこえ~19歳・言葉・私~』(毎日新聞社、2008)がある。
現在創作工房「あとりえ・ローリエ」代表。詩の発表を続ける。「いのちのことばコンサート」(2009、2010)、詩とアートのコラボ展「言音色」(2010、2011)、東日本大震災応援歌「花の冠」(作詞 カワイ出版、2011)など、ジャンルを超えたアーティストとのコラボ活動多数。
2011年10月、「花の冠」が野田佳彦総理大臣の所信表明演説に引用される。2012年2月、初の詩集『花の冠』(朝日新聞出版)、『海の石』(光文社)を2冊同時刊行。2017年6月・12月、切り絵作家森屋真偉子氏とのコラボ展「みえない手」開催。