低温・短日条件での開花に優れるペチュニア「エコチュニア」

低温・短日条件での開花性に優れるペチュニア「エコチュニア」シリーズ

優れた品種とその供給は、食の安全、心の癒やし、環境の保全と環境変化への対応などに繋がっています。育種とは新しい品種を作り出す行為。暑さ寒さや乾燥、過湿などに強く、病気にもかかりにくい品種を育種・供給することで、農薬やエネルギー使用の少ない栽培を実現します。
 
耐候性育種とは、気温や水分、日照などの自然環境の変化に影響を受けにくい品種を開発することです。例えばトマトを夏の暑い時期に栽培する場合、生理的な障害を出さずに、商品性のある果実を安定収穫するのは至難の業です。しかし、育種によって従来品種に比べて裂果や空洞果などといった夏の時期によくある障害が比較的出にくい品種ができれば、それは生産者にとって安定して高い上物率が得られる歩留まりが良い品種ということができます。
 
また、苗生産現場でのCO2排出量の削減にも、サカタのタネの研究開発が貢献しています。一例として、南米原産のペチュニアという花は、生育適温が20℃前後で元来寒さに弱いため、春に出荷するための低温期の栽培には加温が不可欠でした。しかしサカタのタネの育成品種の中には、低温下でもよく生育するという特性を持ち、栽培のための暖房温度が従来品種より低めでよいものもあります。つまり、この品種では生産者が暖房費を節約できるだけでなく、結果的に暖房によるCO2の排出量を削減することにより、地球環境への貢献を行っています。
 
サカタのタネが取り組んでいる耐病性育種とは、農薬の使用量を減らしても健全に生育し、収穫することができる品種の作出を目的としています。
例えば、トマトは青枯病の抵抗性を持っていないと病気にかかって枯れてしまうことがありますが、青枯病に対する耐病性を付与した台木トマトに接ぎ木をすると健全に生育します。これ以外にもさまざまな病害に対して抵抗性を持つ品種は、低農薬栽培が可能となります。これはもちろん生産者にとって栽培コスト削減につながるだけでなく、土壌や環境にやさしい農業、さらには安心・安全な野菜を食べられるという、消費者にとってのメリットにもつながります。