人権に関する基本的な考え方

株式会社サカタのタネとその関係会社(以下、「当社グループ」という。)は、「品質」「誠実」「奉仕」の社是のもと、経営理念である「良質な商品とサービスの提供により、世界の人々の生活文化向上に貢献し、世界一の種苗会社を目指す」と同時に「三者共栄」「三位一体」「三層共生」を実践しています。
当社グループは世界中の国や地域でグローバルに事業を展開していることから、国際基準にのっとった人権に対する配慮はサステナビリティ経営の基盤であると考え、2023年に「サカタグル—プ 人権方針」を策定しました。当社グループは、本方針に従い、グループとして人権を尊重し、ビジネスパートナーを含むさまざまな関係者と協働して当社事業活動に関連する全てのステークホルダーの人権の尊重を推進することを目指します。

サカタグループ 人権方針

  1. 方針の位置付けと適用範囲
    株式会社サカタのタネとその関係会社(以下、「当社グループ」という。)は、「タネ」を通じて世界の人々に健康と笑顔を届けるため、人権尊重を重要な価値として内包する「三者共栄」、「三位一体」、「三層共生」の三つの経営理念をもとに取り組んでまいりました。この人権方針は、日々変化する国際社会の中で、すべての人の人権が今後も尊重され続けるよう当社グループがさらなる貢献を果たしていく土台になると考えています。
    当社グループは基本的人権の尊重に関する取り組み方針を以下のとおり定めます。
    本方針は、当社グループのすべての従業員と役員(以下、「役職員等」という」。)に適用します。また、当社グループのビジネスパートナーおよびサプライヤーその他の関係者に対しても、本方針を理解、支持し、人権の尊重に努めていただくよう働きかけていきます。

  2. 人権の尊重

    当社グループは、「国際人権章典(世界人権宣言と国際人権規約)」、「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」といった人権に関する国際規範、および国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」を支持し、尊重しています。また、これらに基づく取り組みの実行を通じて、人権尊重の責任を果たします。
    当社グループは事業活動を行うそれぞれの国・地域における法および規制を遵守しますが、国際的に認められた人権と各国・地域の法に矛盾がある場合には、国際的な人権規範を最大限に尊重するための方法を追求します。
     

  3. 人権デューデリジェンス

    当社グループは、本方針の実効性を担保するため、当社グループの事業活動が及ぼし得る人権への負の影響を特定し、その防止または軽減に努めます。また、これらのプロセスを継続的に実施するため、人権デューデリジェンスの仕組みの構築に取り組みます。
    当社グループの事業活動が人権への負の影響を引き起こしたことが明らかとなった場合、またはそれを助長したことが明らかになった場合、あるいは当社グループの事業・製品・サービスと直接関連して人権への負の影響が生じた場合には、適切な手続きを通じて、是正・救済に取り組みます。
    人権デューデリジェンスを実行する過程においては、ステークホルダーとの対話と協議の機会を確保します。
     

  4. 研修と教育
    本方針が当社グループ全体の事業活動に組み込まれ、効果的に実行されるよう、役職員等に対して適切な研修・教育を行います。

  5. ガバナンス
    本方針は、株式会社サカタのタネの取締役会において承認されています。本方針の運用の責任は代表取締役社長が担い、株式会社サカタのタネの取締役会は、本方針の遵守およびその取り組みを監督します。
    本方針は外部専門識者の意見を組み込み制定されたものです。当社グループは、必要に応じて本方針を見直します。

  6. 進捗の開示
    当社グループは、基本的人権の尊重に関する対応の進捗状況を定期的に開示し、本方針および取り組みを継続的に改善していきます。

    ※人権デューデリジェンスとは、人権に対する企業の適切かつ継続的な取り組みです。具体的には、自社の企業活動に関わる人権への負の影響やリスクを特定し、そのリスクを分析・評価して適切な対策を策定・実行するプロセスのことを指します。

制定:2023年5月19日

優先課題

今後、当社グループの事業活動で想定される人権課題について、さまざまなステークホルダーにおける顕在的・潜在的な影響評価を実施し、当社グループにとっての優先課題を特定していきます。

推進体制

当社グループでは、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、「サステナビリティ基本方針」に基づき、人権への取り組みをグループ全体でグローバルに推進しています。
詳しい内容については「サステナビリティの取り組み」をご覧ください。